特別展「西国三十三所−観音霊場の祈りと美」
08/02/2008 (Sat)

8月1日からはじまった、奈良国立博物館の特別展
「西国三十三所−観音霊場の祈りと美」に行ってきました。
西国三十三所巡礼の中興といわれる花山法皇の一千年の御遠忌にあたる今年
秋から西国霊場の寺院のご本尊(観世音菩薩様)が、順次御開帳されますが
それに先立って開かれたこの特別展は
観音信仰に関わる遺宝を集めた、見ごたえのある展覧会となっています。
今回、寺外では初公開となる清水寺奥院の「千手観音座像」
興福寺の阿修羅像のように、正面のお顔と側面に二つの顔を持ち
さらに頭の上にはたくさんのお顔
11面どころか、27面もの顔を持つめずらしいお姿
ちなみに↓コレは、

平成15年に243年ぶりに清水寺で公開されたときの記念散華
西村公朝師の描かれた千手観音さまは、なかなかキュートです^^
奈良・岡寺の「菩薩半跏像」の穏やかなお顔
指先をそっと頬に近づけた優しい姿 好きな観音様のひとつです。
奈良・長谷寺の「十一面観音立像」
宝相華唐草文様を透彫りした美しい光背
細部までよく見ることができるのも、展覧会だからこそ。
仏像、仏画もすばらしいのですが、私がいちばん見たかったのは
東京国立博物館所蔵の法華経 国宝「法華経 方便品 竹生島経」(8月17日まで)と
奈良・長谷寺の法華経、国宝「一品経 薬草喩品・法師功徳品」(8月31日まで)
料紙に金泥、銀泥で描かれた蝶、鳳凰、雲や花などの優美な下絵
書写された美しい文字に、ただただ ため息。。。。
大阪・施福寺の「法華経 妙音菩薩品」(8月17日まで)は
揉み箔を散らし、きり金で精細な七宝繋ぎ文様を表した料紙に
頼りないほど柔らかい線で、一文字一文字丁寧に書かれた法華経
なんて美しいのでしょう。ガラスケースの前からしばらく動けませんでした。
今回の特別展 会期も長く、全体的には出品数も多いのですが
展示の入れ替えがかなり多く、前期後期、1・2・3期に分かれて展示されます。
清水寺奥院の千手観音坐像や
華厳寺の毘沙門天立像は全期間展示されますが
展示期間の短いものありますので、
これだけはぜひ観たい!というものがありましたら
HPの展示入れ替え表をチェックして、おでかけくださいね。

静かなる威圧感
07/11/2008 (Fri)

奈良国立博物館の「法隆寺金堂展」
7月1日から、増長天と持国天も加わり「四天王像」が揃っての
展示となりましたので、展覧会場も連日たくさんの人で混雑しています。
金曜日は拝観時間が7時まで延長されるというので
夕方なら少しは空いているかもと、淡い期待をしてでかけましたが
初日とあまり変わらないくらいの人の多さ
皆さん考えることは一緒ですね^^
7月5日に立松和平さんの記念講演、6日に「新日曜美術館」の放送がありましたので
一度目に観たときとは、また少し違った視点から四天王像と向き合ってきました。
東大寺戒壇院の四天王像が、憤怒の形相であるのに対し
法隆寺金堂の四天王は直立不動で、表情も穏やか
新日曜美術館の中では「静かなる威圧感」と表現していましたが、
仏教が伝来し、その発展途上に登場した四天王像は
人々の行いを観察し見守る観察者の眼差しを持ち
仏教を根付かせる役目を果たしていたのだそうです。
法隆寺の金堂に行くと、すぐ釈迦三尊像に目がいくのですが
今回あらためて、四天王像の存在の大きさに気付かされました。
学生時代、何度も読んだ「隠された十字架」
久しぶりに読んでみようっと。

奈良国立博物館を出るころ、お日さまも傾きはじめ
こころなしか暑さも和らいで・・・あれ?これは鰯雲??
『国宝 法隆寺金堂展』
06/14/2008 (Sat)

今日から始まった奈良国立博物館の特別展に
早速 行ってきました。
『国宝 法隆寺金堂展』
金堂内陣の須弥壇が本格的に改修されることとなり
九体の仏像、天蓋、台座そして、金堂内陣の壁をとりまく壁画が
奈良博で公開されることになりました。
なかでも、日本最古の四天王像 持国天 増長天 広目天 多聞天が
揃ってお寺をお出ましになるのは、はじめてということで
いまなお謎の多い四天王像だけに、とても楽しみにしていました。
普段、薄暗い金堂内では金網に仕切られ
内陣にいらしゃる仏様をはっきりと拝むことはできませんが
博物館では、360度 光背の後ろまで見ることができ
仏様の表情や美しい彩色も見てとれます。
今回まず感じたのが“ミュージアム ライティング”の力
平成16年春の特別展『法隆寺』でも公開された
「金堂西の間の天蓋」ですが
前回も とても目線に近い位置に展示されていていたのですが
今回は照明の角度が細かく決められていて
より細部まで大変よく見えるようになっています。
天蓋の上にいる楽人像の表情も、とてもよく見てとれ
愛らしい姿におもわず微笑んでしまいます。
四天王像は、いまは広目天 多聞天の二体だけの展示ですが
7月1日から四天王が勢ぞろいしますので、もう一度見に行こうと思っています^^
今回もうひとつ楽しみにしていたのは
西新館の特集展示「繍仏と染織の美」
中宮寺の「国宝・天寿国繍帳」が、7月13日まで展示されています。
普段 中宮寺ではレプリカしか見ることができませんので
この機会にぜひ!

国宝 薬師寺展
05/22/2008 (Thu)

東京国立博物館で開催中の「国宝 薬師寺展」
20日に入場者が、50万人に達しました。
体をかるくひねった独特な立ち姿
天衣をまとい、飾りを着けた華やかな「日光菩薩像 月光菩薩像」
「聖観音菩薩」のやさしさあふれる表情、気品あるまなざしに
たくさんの方が魅せられたことでしょうね。
この「薬師寺展」に行ったお友達から、今日おみやげをいただきました。
杉本健吉さんの書いた散華をデザインしたファイルです。

散華を集めている私のために買ってきてくれました。
杉本健吉さんの描く仏様は、
なんともいえない やさしい表情をしているので大好きなんです。

さて、先週NHK BShiで放送された
アートエンタテイメント 迷宮美術館 「出張!国宝 薬師寺展」が
NHK総合で、再放送されます。
日光・月光菩薩像の美しさの秘密を、クイズ形式で解いていく番組
知っているようで、知らなかった薬師寺の仏像の魅力を、色々紹介しています。
とてもおもしろかったので、せひごらんになってください。
アートエンタテイメント 迷宮美術館「出張!国宝 薬師寺展」
5月25日(日)14:15〜14:58
あーあ、東京国立博物館に行きたい〜(>_<)

東大寺御宝・昭和大納経
05/18/2008 (Sun)

昭和55年の秋 東大寺の大仏殿は
6年間にわたる大修理を終え、落慶されました。
この昭和大修理にあわせ奉納された
「大方廣佛華厳経 六十巻」(昭和大納経)が
発願から30年目にあたる今年、大阪と東京で公開されることとなりました。
4月に大阪国際会議場で開催された「東大寺御宝・昭和大納経展」
当時を代表する書家が華厳経を書写
美術家、工芸家、染織家の方々により製作された見返し絵や経篋(きょうばこ)
一流の芸術家の方々の総和によって完成した「昭和大納経」は
まさに「昭和の文化財」とよばれるにふさわしい、すばらしいものでした。
大阪では6日間だけの公開でしたが
東京では5月24日から2ヶ月にわたり大倉集古館で公開されます。
お近くの方は この機会にぜひご覧ください。




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