色即是空
07/01/2008 (Tue)

「泥より出でて、泥に染まらず」
蓮の花が立ちはじめる季節に
毎年 お寺でお写経をさせていただいています。
阿弥陀如来像の安置された写経道場
静かに墨を摺っていると、しだいに心が落ち着いて
『般若心経』の世界に導かれていきます。
般若は智慧を意味しますが、般若心経の智慧は<色即是空 空即是色>の
経文に尽きます。形ある存在(色)には実体がない(空)、実体がないから
存在として現れる、という意味です。
この世のすべての現象は、因(原因)と縁(条件)があって生じた果(結果)
に過ぎない。因も縁も常に変化するから、果もどんどん変わっていく。
すべては相対的であって、絶対不変なものではない。これが「空」であり、
「諸行無常」と言い換えることもできます。
「空」は、人が生きていく上で救いとなる教えです。どんなに辛く悲しいことも
永遠には続かない。因果が変わり、自分自身も変わっていくから。変わって
いくことで、私達は救われるのです。
2006年の雑誌「サライ」の中で、
立松和平氏が般若心経についてこのようにお話されています。
お写経の前に、お寺の僧侶からもお話をうかがうのですが
わずか262文字の経典に仏教の真髄が込められている・・・そうお聞きしても
いまだにわかったような・・・わからないような(笑)
「自分は、なにもわからない」ということが“わかった”
このことだけは確かです。
毎年この事実に気付くことだけでも、謙虚な気持ちになれるのです。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
奈良にもどってから、少し体調をくずしてしまいました。
写経にでかけた日も、微熱があったのですが
8月に大仏様の胎内にお納めしていただきたくて、少し無理をして出掛けましたところ
帰ってきてから熱がでてしまいました。
ようやく今朝 熱もさがり、体も楽になってきました。
梅雨の時期、暑いような寒いような不安定な気候で
体調もくずしやすい頃かと思います。
どうぞ皆様もお気をつけください。
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